アクロス福岡
ガラスと自然、異なった2つの要素が融合し表現された建築物。
人の手による根気強い作業と、最新の施工方法を駆使して施工しました。
人の手による根気強い作業と、最新の施工方法を駆使して施工しました。
- 建物名称
- アクロス福岡
- 建物用途
- 商業施設、オフィスなどの複合ビル
- 所在地
- 福岡県福岡市中央区天神
- 竣工年
- 1995年
アクロス福岡 施工時の記録
ゴンドラで根気強く施工したカーテンウォール。
当時この現場には足場がなく、カーテンウォールは全てゴンドラで施工。ゴンドラには一度にガラス2枚しか積めないため、「ガラスを積み、上がる」「ガラスを施工し、降りる」を繰り返す、時間と根気の必要な作業でした。
カーテンウォールのコーナー部分の施工の際はウィンチを設置し、上階のスタッフと無線で連絡を取り合いながらの慎重な作業となりました。
その後のDPG工法の先駆けとなる施工法を実施。
大面積の正面エントランス部分のガラスは5tラフタークレーンに大型のガラス吸盤機を取り付けて大板ガラスを施工しました。当時としては珍しい施工法で、その後のDPG工法の先駆けとなりました。
この他に森硝子店は、建物内部の吹き抜け手すり、トップライトを担当。数量が多いこと、使用するガラスが大きいことなど、施工品質を確保することに苦労しました。
植物とガラスのコントラストが美しい屋上ステップガーデンは、建物内部の冷房負担軽減効果もあります。
スタッフのコメント
柴山 和幸 本社 工事部 1課
森硝子店は北面・東面のカーテンウォールと内部の手すり、地下のテナント工事、トップライト工事を担当しました。準備に時間をかけ何度も施工検討会を重ねたこともあり、着工後はスムーズに工事を進めることができました。建物最上段のトップライトの施工は非常に難しく、最終的にメンテナンス用の機械にガラスの吸盤機を取り付けて施工しました。南面のステップガーデンは年々緑が増え、時が経つごとに魅力的な建物になっていくようで、その様子を見るたびにこの建物に携われたことへの喜びを感じます。